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装甲悪鬼村正のプレイ感想

ゲームレビュー(ネタバレ考慮した感想)

クリアから結構時間経ちましたがプレイ感想です。
いやー万人にお薦めできるかどうかは別として大作でした。好きなシーンとか何度も見返してます。
最近のニトロさんのゲームは好みのものがなかったんで購入してなかったんですがこのゲームはファントム以来の傑作という人も居たんで購入してみたところ、大当たりでした。

ただロボ物と思ってハッピーエンドな大団円を迎える熱い物語みたいなものを期待すると怪我します。デモンベインやバルドスカイ期待するとちょっと痛い目みるかな・・・。
ジャンルがスラッシュダークADVと銘打っている通り、とにかく人が死にます。選択肢次第ではヒロインですら共通ルートで死ぬことあるし・・・。
何せキャッチフレーズは「英雄の物語ではない」「善悪相殺」ですから。本当にそのままの意味で話は続くので・・・。
ただ無意味に鬱展開をやっているだけではないということは全部プレイすれば分かるのでその点は御心配なく。
それに鬱が多いって言っても熱い展開もちゃんとあります。熱いのも鬱なのもの大好物という両刀使いな人にとっては是非とも一度手に取ってもらいたい作品です。

そしてもう一つ、キャラがどいつもこいつも輝いてます。とにかく個性が強い連中が沢山です。
いわゆる使い捨てキャラが殆どいません。何かしら記憶に残る連中が大半です。もう出番が終わったと思うようなキャラが再登場したりしてくるんで。
ただいわゆる世間でいう萌えキャラとかは期待しない方がいいです。基本的にそういう一般的な萌えキャラは○○んで。
そもそもこれをエロゲやギャルゲと認識するのが間違いかと。まぁ初期のニトロ作品やってる人は問題ないとは思いますが・・・。(言う程自分はプレイしてないけど)

後は音楽もなかなか味があるかと。
個人的にお気に入りはBLADE ARTS 3、BLADE ARTS 4、剣理殺人刀、凌辱、The call、疼(UZUKI)当たりが好きですかね。
戦闘曲は大体好きです。BLADE ARTSはなんで3からなのかと疑問だったんですがこのゲームのシナリオライター、奈良原さんの前作、刃鳴散らすの影響らしいですね。
こちらの作品はガチで刀モノらしいですが・・・。

でまぁここまで褒め続けてアレですがこの作品が万人向けじゃないと感じる理由。
まずは戦闘描写がくどいと感じる人が出てくるんじゃないかってこと。
奈良原さんは話による剣術師範代とかいうことでかなり戦闘描写が丁寧なものになっています。
よくある能力モノや強引に力技でテキスト描いてるゲームと比べると雲泥の差があります。まぁニトロさんはどのライターもそんな感じがしますが。
後はルートによっては選択肢がやたら多いこと。最終決戦では数字パズル等もやらされテンポがずれるという人が多いと思われ。
それ以前に各ルートに入るのも楽ではなく、ただ単に好感度を上げていけばいいものでもないという。寧ろ下手に上げすぎると○にます。
そんな訳で円滑にシナリオを進めたいなら攻略情報用意しながら進めた方が無難かもしれません。私も折れた時にそうしましたが・・・。
そして割と致命的なのはスキップ機能がとにかく役立たずという点。これだけは如何ともし難いです。
このゲーム普通のスキップとは別に超速スキップというものがあるんですが、これ今何処をスキップしてるのか分からないうえ言う程早くないです。
よって別編へ入るとき地味に時間がかかります。早い話がシステム面はズタボロと見ていいです。デモベの時も酷かったけど。

まぁそれを差し引いてもニトロ10周年記念という看板に偽りはないと断言します。
迷ってる方は公式から体験版をダウンロードして自分に合うかどうか試してみるのがいいかと。
あれをやって作風が気に行ったとか先が気になるという方は是非ともプレイするべし。ハッピーエンドを望む人はおとなしく他のエロゲでもやってるべし。
ちなみにゲーム攻略時間は全部で約60時間位だったかな。長いのはいいことですが。

ここから先ネタバレ注意!!!

















シナリオ感想

このゲームは共通部分である五編までが終わると、復讐編、英雄編、魔王編へと続きますが魔王編は復讐編と英雄編クリアするまで入れません。
また魔王編の後には悪鬼編というものが始まります。こちらは短いですが。
大体プレイ時間は共通部分が約20時間、復讐編と英雄編が約10時間、魔王編と悪鬼編合わせて20時間程だったかと思います。
あんまり長々と感想書いてるとどんどん文字数が増えていくんで簡潔(?)にシナリオ感想とか。(結局全然簡潔じゃないけどな)

第一編

第一編に入る前にプロローグが始まりますがいきなり剣術戦闘が始まるというこれエロゲ?な展開。
戦闘は大抵こんな感じなんで人によっては此処で切るんじゃないでしょうかね。
その後銀星号や村正が登場しますがここでは特に説明もなし。

第一編が始まると雄飛という普通のエロゲ主人公っぽい奴の視点で話が始まります。
暴力的な幼馴染、出来る悪友、高飛車なお嬢様キャラ等が居るため普通のエロゲみたいな錯覚を受けます。
鈴川に啖呵売ったり、雄飛も他の物語なら主人公クラスの活躍が出来たんでしょうが彼の出番は一編で終了。
善悪相殺という村正の呪いの犠牲者第一号となります。
第一編は世界観の説明、劔冑戦闘の説明、そしてこれが英雄の物語ではないことを印象付ける話といったところでしょうか。
六波羅という悪役っぽいのも居るが主人公の景明さんの目的は大量殺戮魔の銀星号であったり、まさに説明話。
ヒロインである一条や香奈枝もまだ顔見せ程度。
鈴川が貰った劔冑である真改さんがなかなかの紳士なのですが仕手のせいで雑魚扱いになったり。
しかし一編のキャラはこれだけでは終わらないことを後に知ることに・・・。

第二編

第二編からはこの物語の主人公たる景明視点で話が始まります。
いきなり雑魚っぽい代官と戦いが始まりますが第二編から早くも苦戦。敵は兵士用の数打なのに。
そして女性姿で声が爺という誰得?なキャラも出てきます。流石ニトロ。
普通のエロゲならヒロインにもなれる位の萌え姉妹が出てきますが・・・終わりに善悪相殺の犠牲に。
しかも下の方の娘は一撃で殺せずかなり景明とプレイヤーに精神的ダメージを与えます。
各ヒロインも此処から活躍が始まり、実質的にこの第二編からが本格的な始まりと言っていいでしょう。
とにかく戦闘、戦闘、戦闘が続く章ですし。寧ろ爺の活躍度が半端なかった気がする。

第三編

主要キャラが続々お目見えになる章。
大和を支配してる六波羅幕府、傍観するGHQ、景明の支援者など今後活躍するキャラ達が出てきます。
また景明が銀星号を追う理由なども断片的に語られ、話が本格的に始まってきたなと思わせる章です。
一条や香奈枝とは一応の協力関係を結び、3人目のヒロイン(?)である茶々丸も初登場。
加えて雷蝶や獅子吼など六波羅側の会話は正直味方側より面白いです。味方は味方で景明がいい味出してくれるから面白いですが。
まぁ茶々丸は景明には弾丸ライガーなどと名乗りますが。この名前も後々考えると意味があったのよね。
終わりには銀星号の仕手たる光の真っ黒シルエットも出てきて大体の主要キャラは出揃います。
シナリオ自体はレースが展開されますがこれもなかなか面白い。茶々丸と雷蝶の漫才が(笑)

第四編

海水浴タイムなんていう軟弱展開になる訳もなく戦闘戦闘戦闘だらけの章。
中盤のうちは喋りもしないでかい奴と戦闘してただけの印象が強いですが雪車町が出張ってきたところからの盛り上がりは異常。
ここで村正の戒律である善悪相殺の話が全面に出てきて雪車町は景明を糾弾します。
この辺りまで来ると主人公の湊斗景明というキャラに愛着が湧いて彼があくまで精神は凡人で誠実な真面目な人間であることが認識できます。
特に第五編まで終わればその印象は強まると思いますが。
また一条は正宗を手に入れ、香奈枝は銃をぶっ放したり、雪車町の後はGHQ、更に銀星号と怒涛の展開が続きます。
光の江の島理論は吹いたわ。そして光がお馬鹿キャラということがこの辺りでなんとなく分かりました。

第五編

いわゆる過去編。
事の発端が分かる話。景明と光、村正と先代村正、銀星号、景明が追う理由など大体の因果関係はここで分かります。
義母の統、盗賊首領の瑞陽など印象に残るサブキャラが多い章。人気投票でもファン数は多い模様。
まぁ二人とも亡き者になってしまうのですが・・・(泣)
統さんは「一人も殺しちゃいけない」という難易度高い考えを持っており、山賊に対して景明はその方法を実施します。
山賊の首領も最初の方は悪党だなぁと思ってたんですが景明にガチ戦闘で敗北してからはその心情も描写され・・・。
景明と統の想いが通じたといういい話だったにもかかわらず首領の弟のせいで全ては水の泡に。
瑞陽が名前を呼んでというところでは涙腺がちょっとまずかったです。お陰で景明同様強く心に残ったのですが。
この章まで終わると景明の人となりが良く分かるかと思います。
彼こそ誠実で真面目なエロゲ主人公は片手で数えられる程しかいないのではとすら思います。寧ろエロゲ以外でも珍しいと思う。
そして光が最初から狂っているのではということが分かる話でもあり、魔王編最後の伏線も四編、五編には隠されていたり・・・。

復讐編

一条が死亡してて、香奈枝の好感度が上がってると突入します。
私が最初に突入したルートはこの復讐編でした。
さて名前通り最初から最後まで復讐です。誰も彼も復讐です。
一編で死んだ雄飛が大鳥家の跡取りだかなんだか忘れましたが雄飛が死んだことに対して香奈枝は景明に復讐しようとしてました。
しかし景明も父親を殺した香奈枝の劔冑に対して憎悪の感情を持つようになります。
景明本人は最後までそれが香奈枝と知ることはなかったですが・・・。
更に一編で達磨にされた小夏も雄飛が死んだことに対する復讐にやってきたりとそこら中が復讐で埋もれているルートです。
しかし景明自身は香奈枝が景明に対して復讐するということを知り、自分を裁いてくれるお方という認識を持つというのが何とも・・・。
景明の過去編からの経過を見れば仕方のないことだったと考えるのは簡単ですが、そうは思わないのが湊斗景明という男。
香奈枝は景明の感謝の言葉から動揺し、もう一人の復讐相手である獅子吼に対して復讐の空しさを悟ろうとします。
それでも最後はやはり殺し愛となるのはニトロのお約束というかなんというか。
最後に景明は殺し愛した相手が香奈枝と知ることはなく、膝の上で安らかに眠る。景明にとっては最も安息を得られたENDかもしれません。

恋愛として景明は香奈枝に対しては最後まで大尉殿なので完全に恋愛対象外です。恋愛のれの字もありません。
そもそも香奈枝はヒロインというよりラスボスという方が合ってますしね。複眼だし。彼女のみに言えることではないけど。
他に出番が多かったといえるのはさよ、キャノン中佐、獅子吼位でしょうか。
さよはいきなり若返ったところでえええええっえ感じでしたがやっぱり吸血鬼とかだったりするんでしょうかね。
一番吹いたのはガッツァイダーの合体シーンだったかな。中身考えると笑えませんが。(汗)

英雄編

香奈枝が死亡してて、一条の好感度が上がってると突入します。
名前の通り、英雄についての話です。
一条さんメインの話であり、復讐編に比べると分かりやすい話かと思います。
実際ここで語られることは要約してしまえば「悪党とて同じ人間。見方を変えれば善でも悪でもある。英雄といえど所詮は人殺し」
的なことを10時間近くかけて認識する話です。
勿論そんなことは18歳以上の人間なら誰でも分かってることではあります。
ただ大量殺人するような実際の人間を見ても果たして「こいつも善の部分があるんだ」なんて思う人が世の中にどれだけいるんでしょうか。

このシナリオでは六波羅四公方の一人である遊佐童心が素晴らしき悪役振りを発揮してくれ、一条は彼を倒すことが正義と思い撃破します。
しかし後にその童心を慕っていた義清が現れ、自分のやってることは決して正して正義ではないことをようやく理解します。
それでも正義はあると信じ、死んだ赤子を飲むシーンではヒロインとしてはアレですが覚悟の程が見えます。
景明は村正の善悪相殺の意味を理解し、正義を振りかざす一条を否定し最後はやはり殺し愛になります。
エピローグでは一条と村正のみが中途半端に生き残り本当に正しかったのは何なのか知るために孤独の戦いを続けています。
一条さんが迷子だった話がここで生きてくる訳ですね。ほんと描写に無駄がないと思ったところです。

このシナリオだと正宗さんの言動が目立ちます。DAIYAAAAAAAAAAとか何処の悪党だよ!
後は童心坊の暴虐ぶりが清々しくて記憶に残ってます。
桜子に対して父親を敬愛してたと思いきやその父親の骨で作ったものをプレゼントするとか本当に自分のやりたいことだけやった感じです。
そして雷蝶さんはこのシナリオでも弄られ役でした。まぁ実はここで雷蝶が銀星号にダメージを与えていたことが推測できたりしますが・・・。

魔王編

復讐編と英雄編クリア後、村正の好感度メーターが出てくるためそれを上げかつ、一条と香奈枝が生きてれば魔王編に突入します。
復讐編と英雄編クリアして突入できる話だけあって他のルートより長いです。そのうえ密度が濃いです。
誰のルートかといえば村正がメインなんでしょうが茶々丸と光のルートでもあります。
前の二人の話に比べて割とのどかな時間が多い気がします。
蜘蛛村正はマジで可愛いです。景明が鋼鉄ボディを磨こうとしたところで「きゃーーーーーー」とか「かかさまーーー」とか。
この時点で前の二人より可愛いんですが。
結局人間形態になってしまったのが残念です。こっちはこっちで可愛いことは可愛いけど。
景明と蜘蛛村正の指で契りするCGが好きですね。ここから新OPが入るのでテンションも上がるもんです。

でいろいろあって茶々丸邸にしばらく上がることになりますが・・・茶々丸と光の仲の良さに和みます。
というかヒロイン同士って殆ど敬遠の仲なんで仲がいいのがこのペア位しかいないのよね。村正と茶々丸、一条と香奈枝とか仲悪いし。
光の景明の夢を弄る話とかは普通に笑えます。ていうか過去ヒロインで遊ぶな。
過去ヒロインをもってしても景明さんを落とすことは出来なかったぜ。ツンデレも幼馴染も電波もドジっ娘も無口っ娘もびくともしねぇ。
そして銀星号が光が見てる夢だということが判明し、景明は寝てる光を殺そうと英雄に徹しようとするが結局できず。
茶々丸が光から拝借してた卵の力によって「光を守る」ことのみに特化した洗脳景明が誕生します。

ここから暫く六波羅視点の話になり、景明は茶々丸の副官に。
迷いがなくなったせいかめちゃSな性格になってます。ていうか速効で茶々丸襲ったところは吹いた。そしてこのシーンで完全に茶々丸に落ちた俺。
魔王編をやると今まで敵の扱いだった六波羅も人間臭い反応を見せてくれるようになり好感度アップ。
ていうかこのルートは6割位は六波羅の活躍だったような気すらします。茶々丸は副官景明の前では従順なMで可愛いし最高だ!
特にGHQとの開戦が始まったところからはずっと六波羅のターンといった感じで獅子吼、雷蝶、童心、常闇斎と六波羅の面々が大活躍。
特に雷蝶の強さはびっくらこきました。いともあっさり巨大戦艦落とすし、正宗さんが相手になってなかったり。

しかし展開は茶々丸や深龍会の目論み通り、銀星号と鍛造雷弾の激突に近づく。
土壇場で村正によりドS景明は普通景明に戻るが結局銀星号は神と融合、ラストバトルへ。
ラストバトル前で茶々丸は退場してしまいます。俺の魔王編は此処で終わった。orz
一応茶々丸ENDもありましたが10分で終わってしまうのでルートとは言いがたい。虎徹はかっこいいんだけど・・・。
一条や香奈枝と違って茶々丸は最後まで景明と殺し愛せず、悪い感情を持たなかったため他のヒロインより異質かもしれません。
寧ろ他のヒロインが異質と見るべきか?まぁ村正のポジションはメインヒロインと言わざるを得ない部分もあるんで別になりますが。

ラストバトルはゴールデン右京とかタイムスリップとか宇宙大決戦とかいろいろ無茶苦茶なことになってます。
途中で魔法陣計算やらされるとは思っていませんでしたが攻略サイト見てさっさと進めました。
そして決着は善悪相殺の戒律によって景明は最も憎悪していた自分を斬り、愛するもの光を斬ることで決着。
最終決着に作品のテーマを使って来られてはもう感服するしかなかったよ。

いい終わり方だったなと思ったらまだ続きがありましたが・・・(汗)

悪鬼編

プレイそのものは2、3時間で終わります。
村正とイチャイチャしてたと思いきや最後の最後で雪車町一蔵に村正が斬られてしまう。
雪車町は村正を殺したように見せかけ景明の憎悪を買い、殺すか殺さないかの選択になります。
殺さなければトゥルーエンドとなり、景明は善悪相殺を世に広めるための悪鬼の戦いを始めることに。
そして装甲悪鬼村正 始の文字と共にシナリオは終了します。
しかし孤児の光(ひかり)の存在によって善悪相殺を広めることは所詮は悪鬼の所業であることが明確となっています。
結局本当に正しいことなんてないってことでしょうか。

キャラ感想

軽くキャラ感想です。
これでも軽く書いてるつもりなんですようん。まだ書き足りない位なんだが。(汗)
個人的にはほぼ全キャラ感想書きたいところなんですが挫折してメイン級のみにしました。

湊斗景明

我らが悪鬼。暗黒星人。だが実際は誠実で真面目なだけのしがないサラリーマンだった主人公。
彼の性格がもっとざっくばらんだったならこの物語はまるで違う展開を見せていたに違いない。
第三者から見れば景明の行動は仕方のないこと、他に道がなかったともいえるものだが本人はあくまで自分を悪鬼として追い詰めてしまう不器用な男。
復讐編や悪鬼編の最初の方ではかなり自己嫌悪に陥っていたしなぁ。
まぁそんな景明さんですが魔王編で卵の力により光を救うことのみに特化した後は完全ドS悪鬼モードに。
六波羅幕府に居る時の景明さんは実に生き生きしてます。
だがこれはダークヒーローの物語でもなければ悪鬼の物語でも英雄の物語でもない一人の凡人の話。
とはいえ趣味の多芸さ、文武両道でやっていける能力の高さ、フラグぶち壊し能力の高さは全然凡人ではないのですが。
レースの話になると夢中になって何時間も喋ってると本人言ってた通り趣味に関しては幅広いうえに深いんだよね。
一体彼の学生時代はどんなことになっていたのか詳細が気になる。
主人公としてはデモベの九朗君より好きかもしれません。少なくとも私が最近やったゲームの主人公では一番ですね。
個人的にはやっぱ六波羅編ってことで景明+四公方でのシナリオが見たい。まぁ無理だろうけど。

三世村正

鋼鉄蜘蛛。人型は褐色のエルフ耳ヒロイン。
メインは魔王編、悪鬼編でしょうがそれ以外でも景明の相方として銀星号を追っているため、実質メインヒロインと見て間違いないでしょう。
魔王編のOPが始まる前のCG、景明と蜘蛛村正の契りのところでこの作品のメインヒロインは彼女だとはっきり確信しましたわ。
遂にニトロは鋼鉄蜘蛛をメインヒロインに置きやがったかと思ったところです。まぁ過去作品からして魔道書なり肉塊なりがヒロインになってましたが。
しかしまぁ結局人型になってしまうのは仕方のないところか。人型でも可愛いことは可愛いんですが。
個人的には蜘蛛型で「きゃーーー」とか「かかさまーーー」とか叫んでるところで萌えてしまったんですが(汗)
冷徹とか公式で書かれてる割に三編辺りで早くもそのイメージは崩壊。
レースで負けてるのに意地になってしまった辺りで早くも苦笑せざるを得ません。
ただ性格は割とまとも。というかこの作品のキャラの中ではかなりまともな方と言うべきか。
初めて人間形態になるのが魔王編だからいいものの、始めから人間形態になってたら影が薄くなってた可能性はあるかも。

綾弥一条

正義の人。体の各部位を飛ばす英雄編のヒロイン兼ラスボス。
いわゆるロリ担当ですがあまりそんな感じがしないのは声のせいか私が茶々丸に心を奪われているせいか・・・。貧乳担当はこっちなんですが。
そもそもこのゲームは巨乳とか貧乳とかどうでも良くなってくるんだよなぁ正直。
まぁそういう訳で一条さんですがどうも嫌ってる人は結構多いそうですね。
まぁ村正に出てくるヒロインはどいつもこいつも癖がかなり強いため仕方のないことだとは思いますが。
ちなみに私はこういう正義狂みたいな人嫌いじゃないですよ。
特に一条さんの場合その信念の強さが半端ないしね。まぁ肝心の正義が何処にあるのか分かってないのが面白いところですが。
村正のキャラは例え歪んでいても自己の信念貫いてるキャラ多いんで嫌うようなキャラ特に居ないんですよね。
こんなこと言ってる私は雪車町一蔵か・・・?
しかし純粋な力量としてはヒロイン中最も劣ると思うんだけどねぇ。劔冑だって手に入れたばっかりだし。
童心坊主には何故か勝利したとはいえ凄い強引な勝ち方だった気もするし。まぁ正宗装甲してる限り強引な勝ち方しか出来そうもありませんが。(汗)

正宗

一条さんについて書いたんで一緒に正宗についても。
骨やら内臓やら肋骨やらいろんなものを出して戦闘するマゾ専用劔冑。
一条さん以外に果たして乗り手居たんでしょうかね・・・。まぁだからこそ封印されてたんだろうけど。
正義正義豪語してるのにその言動は何処から聞いても悪役です。DAIYAAAAAAAAAAAAAとか好き。
「こんなこともあろうかと・・・肋骨を出せるようにしておいたのだああああああ!」
「内臓など飯を食う時以外必要ないから問題ない!」
とか最早ギャグの領域。いや存在自体がギャグなのか・・・?
まぁ義清に攻められるところで言葉がなくなってしまったりしてたりもしますが。
しかもそこで引っ張っていくのは一条さんっていうね。ん・・・となると正宗の方がヒロインになるのか?
しかし劔冑図鑑だと防御力が5とか書いてあるんだけどあまりそんな感じはしないんだが。そもそも自分の技で仕手にダメージ与えるしな(汗)

大鳥香奈枝

復讐狂にして殺人狂。復讐編のヒロイン兼ラスボス。いやむしろこちらにおいては完全にラスボス的存在。
そして複眼の人。復讐編クリアするとランダムであの複眼CGがゲーム起動時に流れるので軽く怖いわ。
私が思うにこの作品でもっとも狂ってる人ではないかなーと思います。
まぁ光筆頭で他のヒロインも狂ってるのかもしれないけど彼女等の場合はまだ自分なりの理屈がある、理由がある、理解はできても共感はしないってところ。
しかし香奈枝の場合は復讐すること、というか殺人自体が目的になってますから。世間一般的には最も狂ってるんじゃないかと見れる訳で。
選択肢の最後で「殺す」しか出てこなった辺りはこれが大鳥香奈枝という人間なんだなと思ったところです。
まぁ自分が世間から外れることが分かってるせいか普段は分別踏まえてますが。
割と日常のギャグ面では貢献してますね。侍女のさよとのコンビはなかなか笑えます。
ヒロインとしては人気最下位でしょうが(糸目だし)、インパクトとしてはヒロイン中1、2だったのではないでしょうか。
しかし中の人、ギャグ時はいいんですがシリアス時はもうちょっとどうにかならなかったかな〜。
「獅ー子ー吼ッッッッ!!」てところの台詞とか流石にうわーって感じになりましたぜ。

永倉さよ

まぁ香奈枝について書いたので一緒にこちらも。
実は一番強いんじゃないかと思ってたら本当に生身最強といっても過言ではなかったという。
まぁ一応アレも劔冑ってことなんでしょうが。若返った時の姿は結構私好みだったり。
割と飄々としてるんで香奈枝の傍に居た真意とかは分かりませんでしたが漫才は面白かったです。
しかし常闇とのバトルがカットされてしまったんで過去の事は結局分からず。ファンディスクか書籍かなんかで補完するんでしょうか?

足利茶々丸

六波羅四公方の紅一点、堀越公方。景明さんの道具にして景明専用マゾで初心で太もも見せブラ萌え。
て訳で俺の嫁筆頭の茶々丸です。世間では地球皇帝発言のせいで陛下という愛称がついてますが。
まぁプレイ前から狙ってはいましたが予想外に可愛かったという。
敵軍団の大幹部の一人ということでかっこ可愛い悪党的なものを期待していたんですが景明に道具と言われて赤くなるところで私の心が既にガメオベア。
作品の趣旨としては茶々丸ENDはカットせざるを得ないんでしょうがそれでも虎徹vs膝丸戦だけでもやっぱ書いて欲しかったなぁというのが本音。
茶々丸というか六波羅は妄想の余地が多すぎて困る。茶々丸が父親殺してから公方として周りに慕われるまでの経緯とか光との付き合いとか他の公方との絡みとかね。
ていうか茶々姫だったお飾り状態から僅か2、3年で戦闘、政略、謀略、カリスマを得たってよくよく考えれば凄い話だし。
まぁその出生からワールドエンドを狙っていろいろと暗躍してはいるんですが、光と違って割と迷ってる感じもあるのが人間臭くていいと思う。
おじじに対して「本当の父親より父親らしくしてくれた」とか本当に感謝してるっぽいし、
雷蝶に対しては普段弄ってるくせに「ああいう阿呆は嫌いじゃない」とか結構好意的に思ってたり、本人が言った通り六波羅自体は好きというのはよく伝わるという。
獅子吼に対してはなんとも言えませんが裏切り連続+親族または親族同然の人間を殺している+手段を選ばない点では共通してるのよね。
魔王編の最後も結構好き。最後の呪いとわざわざ称したことはどちらの意味で言ったのかとか、景明さんが野太刀に虎徹と名付けたところとか。
後は声優も良かったと思う。魔王編終盤は景明と村正に対する声のトーンの違いが良く分かるし、村正に対して怨念染みた憎悪ぶつけるのもいい感じだし。
さてこんな調子で書いてたらキリないんでここら辺でやめときます。これも茶々丸が可愛すぎるのがいけない、お仕置きだ。

今川雷蝶

六波羅四公方の一人、小弓公方。ヘタレと思わせといて実は最強という番狂わせキャラ。
初登場から他の四公方に滅多打ちに言葉攻めされてレース会場でも茶々丸に弄られて復讐編では鍛造雷弾で木端微塵。
英雄編ではあっさりやられたという事実だけが残って魔王編でもやっぱり弄られてと完全な弄られキャラを確立させといたところで・・・。
一条&正宗ペアを一蹴。巨大航空機と軍勢を一蹴。茶々丸を瞬殺と無双ぶりを発揮。
実は英雄編では銀星号にダメージを負わせていたり、茶々丸ENDでは卵景明と茶々丸ペアを持って勝率100回に1回と言わせる程の猛者。
ちょっと強すぎじゃね?って思わせる位の実力者でしたとさ。それでも弄られキャラなのに変わりはありませんが。
茶々丸も言ってたけど公方なんかやるより侍大将やってた方が幸せだったんだろうねぇ。悲しい位政略とか陰謀とか他の公方にバレバレだし。
そして何気に魔王編で唯一生き残ってる四公方なのよね。残った一人、雷蝶は何を思うか・・・。まぁ多分普段と変わらんけど。
絡みだとやっぱり茶々丸との漫才が好きですわ。そこに獅子吼も混ぜると完全に雷蝶弄りの構図が出来上がります。
童心は結構雷蝶を庇っていた印象があるけど、裏切りがばれても笑いで済ませるところなんだかんだで雷蝶は好かれていたんだろうなぁ。
そして何気に四公方では一番の常識人じゃないだろうか。父親殺されて憤慨に燃えるとか雷蝶しかないし。そもそも四公方中二人が親族殺しだし。

大鳥獅子吼

六波羅四公方の一人、篠川公方。発売前は噛ませとか言われてましたが皆土下座した方がいいな。
まぁ復讐編では確かに噛ませっぽい言動が見受けられたよ。それは間違いない。
しかし景明さんとのランチでデレだしてから景明を部下として欲しがったり、弟に似てるとか言い出した辺りで彼もまた孤独なんだと思ったわ。
実際のところ獅子吼も景明も養子だから実兄弟の可能性は高いのよね。その設定が明かされることはなさそうだけど。
見せ場としてはやはり魔王編でしょうか。普陀楽が完全に孤立し獅子吼からの援軍が来れなくなったってところでも、それでも奴はやってくる気がしてやはり来やがったってところです。
茶々丸に裏切られて絶体絶命なところでサンプルボイスの台詞が最後の台詞となってしまいましたが散り際までかっこいいというね。
それに六波羅全員に共通することですが皆ことの道理を弁えてる辺りが好きですね。
信念やら正義やら忠義やらいっても結局は皆私欲に過ぎず、自分が相手より強かったから勝ってきたに過ぎないと。
そんな理屈を分かりながらそれでも自分達の道を心情を決して曲げない。
登場人物の多くはそうですがその中でも四公方はそれがはっきりしてたのが私にとって好感触なのかもしれん。
あと四公方は割とお互いを評価してるよね。獅子吼は全員の前では皮肉ばかりだけど茶々丸とかに対して性根の悪さやら阿修羅染みた小娘とか評してるし。

遊佐童心

六波羅四公方の一人、古河公方。サンプルボイス時点で曲者だとは思っていましたが正直者には偽りなかったな。
とにかく自分のやりたいことをやる。婆娑羅公方の異名に偽りなしの人物でした。
義清やその姉などに救いの手を差し伸べた一方で岡部の姫とかに父への敬意を示した後でその骨を使って能面作るとか。
岡部頼綱に戦友として敬意を示していたのも本当なんだろうなぁ。この人のことだから。それでもやりたいからやると。
この作品のテーマに最も適切なキャラといえるでしょう。時に善行を時に悪行を行うまさに人間の真理に近い存在かもしれません。流石に言い過ぎか?
しかもその描写とかかなり外道にもかかわらず、その行動にまるで小物感が感じられないという。
ていうかメンタル面では四公方一でしょう。下手したら全キャラ一かもしれん。英雄編や魔王編で討ち負けましたが小物感どころか大物感すら漂うというね。
他の四公方は結構キレてる描写も多いからねぇ。まぁ歳の巧ってやつでしょうか。あれ?でも同じ年代の筈のおじじは?(汗)
四公方に対しても悪い感情は特になさそう。景明に無我に対してアドバイスしたり、茶々丸が破滅に魅入られてるのを見抜いて忠告したり。
魔王編ではやりたいという理由で単身銀星号に勝負を挑んで散ったりと、最後まで外道でありながら株が全く下がりませんでしたわ。
雷蝶を結構庇っていたのは何か思うところがあるんでしょうか。単に亡きおじじの息子を可愛がってるとかそんなんかもしれんけど。

湊斗光

何故か先に四公方の感想書いてしまいましたが景明の義理の妹、実際は娘である光ラスボス銀星号です。
まぁ登場時からチート振りを発揮しましたがそれも当然、実際は夢想状態でリアル光が見てる夢に過ぎないという存在でした。
ラスボス的存在ではありますが景明さんにとっては何処までも可愛い娘であったのでしょう。実際本人からすれば父親を取り戻すという目的しかないんだろうし。
まぁ四編で登場した辺りからこいつ馬鹿だとは思いましたが。江の島インパクト何発で世界は光の手に落ちる的な台詞でホ゜カーンって感じでした。
復讐編では芸術品化、英雄編では魔王として散り、魔王編では善悪相殺の掟で愛されてることを知って終わりを迎えましたが、
結局どの編でも光は満たされて死んでる気がしますね。既に自らの破滅が近いことを知っていたからでしょうか?
個人的には景明の他では茶々丸との絡みが好きだったり。だって女の子同士で仲が良いペアってこれしかないからなぁ。
景明の女性関連調べようとしてニトロの過去ヒロイン勢ぞろいのシーンとか微笑ましいです。まぁ世界破滅コンビだけど。でも揃って乙女だし。
まぁそれに巻き込まれる方はたまったもんじゃないですけどね。
いわゆるヤンデレというカテゴリに含まれるんでしょうが彼女の場合、まっすぐに世界に挑んでいるので不快感は特にないんだよなぁ不思議なことに。
むしろ爽快ですらある。茶々丸が惚れてしまったのも分かる気がする。私が優柔不断な性格だからなのかもしれないけど。

雪車町一蔵

あんま書きたくないんですがこいつを書かない訳にもいかないんで書きます。
景明さんの中途半端さを嫌って何かとしつこく構ってくる男、雪車町一蔵です。
剣の達人だったり一般機で景明とやり合ったり何気に強いんですがそんなことはこの際どうでもいいです。(お
作中通して景明さんが本当に憎んだ相手、敵となり得た相手はこの男だけ。
そう言われてしまうと何か妙に納得してしまう不思議。こいつが作中最後の敵になったことも異存はないです。
ただそれと私が気に入るかというと別の話なんですが。レビューとか読むと割とこいつ人気なんだけど。
なんだろうなぁ、いわゆる同族嫌悪みたいなやつかもしれないけど人の生き方に文句つける癖して自分は何なんだってやつかもしれない。
後は復讐編以外では死なないのも原因かもしれん。こいつがいわゆる悪党の部類なのに違いはないし。
まぁ村正の世界で善人も悪人もないだろって言われてしまえばそこまでなんですが。




長くなり過ぎたんでここらで感想終了です。
つーかぶっちゃけ書きすぎた。ほんと自己満足にも程がある。レビューする気あんのかってところです。(レビューの気は元々ないが)
まぁ熱が入ってしまったってことで。
まぁ何度も言うけど名作でした。クリアから3週間は経ったのに未だ熱がおさまらんからね。お陰で他のゲームも手につかないぜ。
ファンディスクとか欲しいっちゃ欲しいけど物語自体は綺麗に完結してるから難しいところ。
果たしてこのシナリオライターがどんな形でファンディスク出すかは謎ですが・・・。
ニトロさんには今後もこんな作品をどんどん出してきて欲しいものです。まぁロボ系統はこれで当分ないだろうけど。